一般財団法人 内面美容医学財団(IBMF)

内面美容を通じて人類の健康寿命の延伸に貢献する

妊活とは?~妊活に必要となる4つの要素~

妊活とは?~妊活に必要となる4つの要素~

妊活とは?~妊活に必要となる4つの要素~

妊活と聞くと不妊治療をイメージする人もいるでしょう。
しかし、実は似て非なるものでありそのゴールに違いがあります。
不妊治療は妊娠がゴールですが、妊活は妊娠がスタートです。

妊娠するまでの道のりだけではなく、妊娠中や出産後のケアまでをも見据える行動となり、その過程でも行動一つひとつにあらゆるサポートが必要となるのです。
そこで、この記事では気になる年齢によって違う妊娠率や妊活の進め方をご紹介していきます。
妊活に必要となる4つの要素についてもご紹介していくので、妊活をスタートしようと考えている人は参考にしてください。

25歳から妊娠率は低下する

自然妊娠の確率は年齢によって左右されます。
25歳未満の女性が自然妊娠する確率は、1ヶ月に43%となりますが、30歳以上34歳未満の女性の場合20%となります。
その後、35~39歳では14.5%となり、40歳以上になるとなんと5%までに下がってしまい、大きな差があることが分かるでしょう。

妊娠率の高さには卵子の健やかさが影響しており、年齢と同様に卵子も老化することで妊娠率が下がってしまうのです。
卵子を老化させてしまう原因としては、

  • 暴飲暴食
  • 体重の増減
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 喫煙
  • 酸化や糖化
などが挙げられます。 生活習慣の乱れが悪影響を及ぼすため、卵子の健康を保つためにも生活習慣の見直しが大事なのです。

逆に言えば、卵子の老化を遅らせることができれば、妊娠の確率も高まると言えます。
卵子の老化具合を知るためにも、以下に当てはまる項目があるか確認してみてください。

  • アルコールをよく飲む
  • 野菜や果物をあまり食べない
  • 早食いである
  • 煙草を吸う
  • 運動不足だ
  • ストレスが多いと感じる
以上の項目に1つでも当てはまれば改善が必要です。
老化を促さないにも対策をしていきましょう。

妊活は女性だけのものではない!

日本産婦人科学会によると、不妊症の夫婦は日本で約10組に1組いると言われています。
晩婚化による影響を考えると、今後さらに不妊症の割合が高くなることが予想されています。
そんな不妊症ですが、女性が抱える問題だと認識している人が少なからずいます。

女性の体が原因と勝手に決めつけ、不妊症治療に協力しない男性も中にはいますが、それは大きな誤解なので注意が必要です。
WHOの不妊原因の調査によると、

  • 女性ないし男女両方が原因:65%
  • 男性ないし男女両方が原因:48%
となり、女性だけではなく男性が原因の可能性もあるため、男女一緒に不妊治療に取り組むことが大切だと分かるでしょう。

妊活の始め方…まずは体のことを知ろう

妊活をスタートする場合、まずは自分の体のことを知ることがポイントです。
毎朝決まった時間に基礎体温を測り、正常に排卵が行われているかチェックします。
妊娠しにくい体にならないためにも、定期的に婦人科検診の受診をすることも大切です。

そして、妊活を行う上で最も大切なことは、夫婦で話し合いをすることです。
一定期間経っても妊娠しない場合、原因を調べてもらうのか、治療はいつから開始するのか、不妊治療の方針について話し合いましょう。

不妊治療には種類がある

不妊治療と聞くと、人工授精や体外受精をイメージする方も多いですが、不妊治療には様々な種類があります。
妊活について夫婦で話し合いを行うためにも、どういった治療があるのか見ていきましょう。

基本検査

婦人科を受診すると、これまで子供が授からなかった原因を知るために、検査を行います。
超音波検査や血液検査だけではなく、時期別に様々な検査が実施されます。
女性側の検査を見ていきましょう。

低温期
排卵障害の原因や卵巣の状態を調べるためにホルモン検査を行います。
その他にも、卵管に詰まりがないか調査するために子宮卵管造営検査が行われ、卵胞が成熟しているか超音波検査も行われます。
排卵期
排卵期には、排卵が行われる日を予測するために尿検査で黄体化ホルモンの値を調べます。
超音波検査でも、卵胞の大きさを計り排卵日を予測できます。
高温期
黄体ホルモンと卵胞ホルモンの値を調べるためにホルモン検査が実施されます。
また、本当に排卵したか調べるために超音波検査も行います。

男性側の検査は精液検査が行われます。 採取した精液を検査し、量や濃度、運動性や奇形率などを調べることができます。

タイミング法

基本検査で異常がなく、自然妊娠を望んでいる夫婦なら、タイミング法で妊娠できるようサポートが行われます。 妊娠できる期間は、排卵日の前後数日です。
短い期間なので、その見極めが大切です。

病院では、基礎体温表をもとに排卵パターンを確認し、排卵日付近に病院に行くと、超音波検査で卵巣の状態を確認してくれます。

ホルモンバランスが乱れると排卵日にも影響がありますが、そのリズムが不規則であれば排卵を促すためにも排卵誘発剤といった薬を勧められる可能性もあります。
タイミング法を実施して、6周期程度続けても妊娠しない場合には次の治療に進むことも考えてみてください。

人工授精

卵子と精子が出会うことをサポートする治療です。
男性の精子の中でも運動性の高い精子を子宮に注入し、妊娠を促します。
麻酔を行う必要もなく、女性側が受ける負担が少ない点がメリットです。 6回程度行っても授からなかった場合、次の治療に進む夫婦が多いです。

体外受精

高度不妊治療と言われ、受精を体外で行う治療です。

受精卵が育ってきたことを確認してから、子宮に戻されるので、体への負担は大きいです。
また、費用も他の治療と比較すると掛かるため、予算の関係で実施することを躊躇してしまう夫婦もいます。

ただし、周期あたりの妊娠率は他の治療よりも高いため、メリットもあります。
住んでいる自治体によっては助成金が受け取れる場合もあるので、しっかりと確認してみましょう。

様々な治療法がありますが、どの段階で次のステップに進むかは、夫婦によって違いがあります。
よく話し合い、医師のサポートを受けながら考えていきましょう。
参考元:https://doctorsfile.jp/special/044/

妊活には4つの必要な要素がある

妊活を始めるにあたり、必要な要素が4つあると言われています。

メンタル

妊活をする場合、ストレスには注意が必要となります。
そのストレスと密接に関係している臓器が副腎で、腎臓の上にある臓器となり、ホルモンを生成し、分泌するために存在します。
女性ホルモンが分泌されにくくなってしまうと妊活にも悪影響を及ぼしてしまうため、ストレスを受けないような生活をすることが大切となるのです。

ストレスは、精神的となる人間関係や仕事でのストレスだけではなく、以下のようなものもあります。

①騒音や埃といった環境的ストレス
②病気や栄養不足などの生物的・肉体的ストレス
③薬やお酒、たばこなどの科学的ストレスがあります。
あらゆるストレスから副腎を守ることが重要なのです。

副腎の健康を保つためにはビタミンCを補給することが大切です。
ビタミンCは、女性ホルモンを合成するために必要となる成分です。

副腎はストレスを与えられると蓄えていたビタミンCが減少していくため、副腎を活性化させるためにも充分な量のビタミンCを摂取していきましょう。
摂取する量としては、2,000mg/日以上が理想的です。

ビタミンCは尿として排出されるため、多めに摂取しても意味がないと思われがちですが、実は尿として排出されてしまう時に体内の有害物質をくっつけて排出する特徴があるため、むしろ多量に摂ることが好ましいです。

インナー

妊娠しやすい体づくりをするためには、体の内部から整える必要があります。
例えば、普通に生活をしていても知らない間に有害物質は体の中に蓄積していきます。

食品添加物や遺伝子組み換え食品、残留農薬や放射性物質など、あらゆるものが食品から体内に入り込み、ホルモンバランスを乱しているのです。

特に、鉛やヒ素、アルミニウムや水銀などは、食材や容器などにも含まれているため、避けることは難しいとされています。
こうした有害物質の種類を知り、食生活に気を付けることも妊活では大切なのです。

また、体内に溜まった有害物質は排出することも重要となります。
便秘で悩んでいるのなら、デトックスについて知識を深めることから始めてみましょう。

また、妊活中に積極的に摂取したい栄養素も存在します。
妊娠準備期間や妊娠初期、妊娠中や授乳期といった期間によって摂るべき栄養素に違いもありますが、以下の栄養素は重要となるため、チェックしてみてください。

  • タンパク質
  • 亜鉛
  • ビタミンB群
  • 葉酸
  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • ビタミンD
  • DHA
  • EPA
これらの栄養素を時期に合わせてバランス良く摂取し、健やかな体を保持しましょう。

アウター

体の内部だけではなく、外部からアプローチを行い、妊娠しやすい体を目指すことも大切です。 体を冷やさないよう温めるだけではなく、適度な運動も欠かせません。
体の歪みを取り除くためにも、ストレッチをして体を整えましょう。

また、リフレッシュにもなるマッサージや整体などもおすすめです。
心から癒されることで、ストレス解消にもつながります。

ヨガは妊娠中にもマタニティヨガとして産院で講座が行われることもあるので、妊活中から始めてみるのもおすすめです。

メディカル

医学的にアプローチを行うことで、妊活のサポートをしてくれる役目となります。
不妊はデリケートな悩みなので、友人にも相談できない場合があります。

誰にも相談できないような悩みも、クリニックで相談することで心が軽くなり、妊活に良い影響を与える可能性があります。
ストレスを取り除くためにも、メディカルアプローチは大切なのです。

妊活とは、結婚した夫婦が妊娠に向けて話し合うことや行動に移すこと、医師によるサポートを受けることなど、多岐に渡ります。
正しい知識で取り組むことが何よりも大切で、夫婦共々健康に気を付けることも重要です。
食生活や生活習慣を見直すきっかけにもなりますが、妊娠しやすい体を目指すためにも、規則正しい生活を心掛けましょう。

こうした正しい知識を習得するためには、資格取得もひとつの方法です。
現在、不妊や妊活に関する資格も増えており、知識を取得することで自身の未来を明るくすることが可能です。

一般財団法人内面美容医学財団のIBMFでは、オーソモレキュラー医学会と提携し、最新の医学的データに基づいた様々な資格を発行しています。
公認妊活マイスター®Basic資格は、5時間の受講とレポートの提出で取得でき、栄養学に特化した妊活の知識を多く取得できるため、妊活を始めようとしている夫婦や興味のある人たちに役立つ資格となっています。
受講料38,000円(税別)で取得できるので、妊活の正しい知識を得るためにも、取得を検討してみてはいかがでしょう。

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